備忘録
正しい意思選択のための「分析」の基礎技術
グロービス
概要
ビジネスに置いて「分析」は最も重要なプロセス
しかし、時間の割に成果が見えなかったり、細部の時間に追われて本来の目的を見失ったりしてしまう。
物事の本質に最速で迫る「分析術」の基本を確認していく。
良い分析とは「正しい意思決定や説得力につながるもの」と定義
第六章からなる
①分析の前にするべきこと
②情報を集める
③分析の基本
④基本的な分析の「型」をマスターする
⑤事例編
⑥AI・ビッグデータ時代の分析の在り方の変化に備える
目標「勘と経験」に頼った分析から抜け出して、納得感ある意思決定で人と組織を動かそう。
目的意識をしっかりと持っているか?
分析は所詮手段にすぎない、だから必ず目的が存在している。そこを意識しよう。
正しい意思決定をすること
それによって組織を良い方向に動かすこと
分析の裏付けをすることで意思決定を。
ポイントは納得感とモチベーション。
正しい意思決定をするのではなく、人々を説得し、動機づけするためにも、根拠となる的確な分析は必須。
人を正しい方向に動かす分析とはその分析をベースにした提言に対して受け手が納得感が持ちやすい分析。
分析のステップ
駄目なパターン🙅
特に意図もなく、なんとなく数字をいじってみる
とにかく無駄な作業が多い
分析も目的化してしまい、いたずらに細かい部分を知ろうとする
①目的を認識し、メインの論点を設定する
②一旦、仮説を持つ(なるべく最終形)
③仮説に従い、どのような情報や分析が必要か当たりをつける
④実際に情報を集める
⑤分析を行う
⑥分析結果を効果的に伝える工夫をする
目的やメインの論点、あるべき姿のイメージを固めよう
論点に対する仮の答えを持とう
定量情報(数字情報)なのか定性情報なのか
事実、意見、予測なのか
属性データ、内面データ、行動データ、結果データなのか
一次情報、二次情報?
フォーマル、インフォーマル?
バイアスに気をつけろ。
誰しも思考の歪みがある
分析の基本
①だから何が言えるのか?を考える
②適切に分けているか?
問題箇所の特定や原因の所在を明らかにしやすくなる
重要なポイントに絞ることが、問題を扱いやすくして、費用対効果が高いアクションが取れるようになる
「分けて、分かるようにする」
③正しく比較する
④目で考える、視覚を活用(定量分析)
⑤複数の視点や視座を意識する
2つ3つ上の管理職の立場で物事を考えよう
全体と個々の顧客を眺める
大きさ(インパクト)
ギャップ(差異)
トレンド(時系列の差異)
ばらつき(分布)
パターン(法則)
大きさを考える(大きさ、差異、比)
分けて考える
比較して考える
変化/時系列を考える(トレンド)
ばらつきを考える
過程/プロセスを考える
ツリーで考える
不確定/あやふやなものを考える
人の行動/ソフトの要素を考える
ふわっとしたもの、定性分析に近い
未来のばらつきを前提に意思決定する
因果関係の有無に注目する
イノベーション、大きな付加価値
常識は誰の常識なのだ
フランシス・ベーコン「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする」
多くの文章に触れ、語彙を増やしたり表現の技法を学ぶ
日頃から書く習慣をつける。
正しく人に伝わるよう意識する。
相手のレスポンスが自分の想定したものかどうかなど見ながら、正しく伝わっているかチェックする
言語化の上手な人に意識しているポイントなどを聞く。
情熱、経営知識、業界知識、ヒューマンスキル大事
直観を言語化してみよう
まとめ
正しい意思選択のための「分析」の基礎技術を紹介している。
目的を認識し、メインの論点を設定する、一旦仮説を持つ。
仮説に従い、どのような情報や分析が必要か当たりをつける。
今の現状
要素分解思考や数字に弱い
暗黙知を形式知化できていない
結果感覚的な意思決定になってしまう
そもそも目的意識が薄い、目的が夢があるのか?
すごくいい感じの本。「分析」の触りを全体像を把握できるだろう。フランシス・ベーコンの言葉が身にしみる。
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